北村薫+星野智幸 「ここをこうすれば、小説ができあがる」』レポその3

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遅くなってすいません。セカキューにはまりすぎてレポート更新できませんでした。
忙しいのにさらに寝食を削っています。あほだ俺。
ここらへんは録音がきっちり録れていてちゃんと聞き取れました。
なので時間は短いけど濃いいです。
そして、実はまた途中です。また途中で以下次号です。すまん。
<<対談の最初
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 【星野】(紙を見て?)最初にプロットが必要かどうか。
 【北村】まずプロットの前に書きたい物はあるはず。書きたい物があって、それをどう書いていこうか、次にプロット...という段取りは、私の場合ありますね。
 当然の事ながら書いてる途中で気が付くということもある。おおまかな段取りはあるが言いたいことに向かっていく感じがある。
 そのたびにここは外せないと思いながら書く。
 【星野】それは短編でも長編でも同じですか?
 【北村】そうですね。
 【星野】そういうの無しで書き始めると、僕の体験ではそのほうが型にはまったものになっちゃう。
 自分の無意識の中にあるものにはまってしまって、非常にいやな気持ちになって捨ててしまう。
 結局、型にはまったものにならないものには、プロットが必要になる。
【北村】表現て難しい。ここに来る前に話していたが、表現を教えるというのは、ある意味もて方講座のようなもの。
 こういう物を着てこういう風に来てこんなしゃべり方をすれば、星野さんみたいにもてるかていうと、そうではない。(笑い
 なかなかそのへんは難しい。ただ意味がないというとそうでもなく、こういう風にしたら嫌われるよという
 「ああ、自分じゃ気が付かなかった。」というのはあると思う。
 ただ、そこから先は・・
【星野】書きたい物があるとか、はっきり言えなくても、そういう衝動とか、こだわりが自分の中にあるか。
それはその通りのもので、こちらが、
「ここをこうしたらそれが出ますよ」と言える話じゃない。
それを考える為の環境を、みんなで創りましょうというのが(この創作指導。)
一人で考えているよりも、みんなで考えた方がヒントになる事があるかもしれない、そういう場ですよね。
【北村】...思いがけない出会いってありますね。
これが使えるとかそういうわけじゃないが、今日、こちらに来る電車の中で、あるターミナル駅で降りました。
で歩いてきたら、ひげ面でちょっとむさくるしい感じのひとが立ってました。
近くに来たらちょっとムッとした感じの顔をするので、なんかいやだなと思ってたら、そのひとが
「若干、つらいッ」
と言ったんです(笑い
そこ後ろを通りながら
「はあー、そうかー、このひとは若干つらいんだー」
と思いながら(笑い(場内笑
そこでその言葉をはかずにはいられない何かがあったんだなと。
で、その後ろを通りながら、
でもこのせりふというのは登場人物の(台詞として)自分で頭の中で創ろうとしてもなかなか創れないなと
でもなんか会った時のベースになる。
だから小説を書いていて
「あ、この人はここに出てくるべきひとなんだ」と出てくることがあるかもしれない。
それが、「出会い」です。
たとえば星野先生が言ったようになんかの意味が
触発されて、なんかをちらっとみただけでもなにかを与えられる
何かが何か、受け取り手とこちらの話し手と、それぞれの場においてなにかの触発
うまく言えないですが..なにか、サムシングですね
..家では子供が小さいころなんかにケーキなんか買っていくと
「今日はすてきなサムシングあるよ」
なんて言ってたんですけどね(笑い
もうあまりしなくなりましたが
授業の中でも、すてきかどうか、すてきじゃなくても、逆の場合もありますね。
「あれは違うだろう」という影響もあるだろうし、それがなんらかの形で表現につながる事で、
それがこの授業の有り様でしょうね。
たんにこう手を取って、書き出しはこうで、こうしてこうするんですよってイメージではないですね。
【星野】会話の書き方どうしたらいいでしょうて聞かれる事があるけれども、
その小説次第でまったく変わるので、法則はない。難しい。
【北村】そう、だから「こんな小説書いちゃダメだよ」といった時に、そのとおりのまったくダメなタイプの傑作の小説を書いてくるのも可能でしょうね。
「先生こういうのもできました」
「...傑作じゃない」
ていうのもあるでしょうね。
【星野】..若干つらいという台詞が北村先生の今後小説に出たら、今日の話が基になっているということで
使わないんなら僕に下さい(笑い
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とりあえずここまで。
あと30分ぐらい?ここからまたメモオンリに戻りますw
ちなみに
レポートの最初はこっち。
北村薫+星野智幸 「ここをこうすれば、小説ができあがる」』その2
http://arumatik.jugem.jp/?eid=729
開場の写真とかが載った前振りの話はこっちです。
北村薫+星野智幸 「ここをこうすれば、小説ができあがる」』
http://arumatik.jugem.jp/?eid=728

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