『六の宮の姫君』の「バクテリア」について
ごくごくたまに(半年に一回ぐらい)作品についてのお問い合せを受けます。
まあ解る範囲でお調べして回答したりいろいろするわけですが、
今回の質問は
「『六の宮の姫君』で引用している芥川龍之介の「バクテリア」の出典を教えてもらいたい」
とゆーものでした。
そもそも該当箇所がどこだか判りません(ありえにゃー!)
手近の文庫判を手にとって斜め読んでいったらば、第五章の七にて発見しました。
「芥川の晩年の文章でね~」
で始まる行ですね。(文庫だと167ページ。)
しかしこれ、題名が・・・記載されにゃー!
わからんにゃー。にゃー。
引用文の出典は基本的に本文中に記載されるんですが・・・ここのは「引用」ではないので、記載しなかったんでしょうね~。
そんなわけで困った時はぐーぐる先生です。
検索すると、
同じように「題名がわからにゃー」となった方が書かれたブログ記事があり、
その方はダメもとで東京創元社の編集さんに聞いてみたとかで、『私がもし生れかわるならば』という作品である事が判明したそーです。
◆七色日記 芥川龍之介
http://yaplog.jp/7diary/archive/8
しかし、この『私がもし生れかわるならば』がどの全集に入っているのか、
についてはこのブログ記事には書かれていません。
しかもこのブログ、書いた人へのメールフォームとか拍手とかそーゆーもの一切ナシ。
あれば聞けたのにな~。しくしくしく。
致し方なく、さらにぐーぐるで検索語彙『私がもし~』にて検索してみますがヒットせず。誤入力の可能性も考えていろいろ変えて検索しても出ず。
致し方なくグーグルを捨て、
bk1にデータがある全集の収録作品一覧を逐一見たり
国立国会図書館のNDL-OPACで全集の書誌情報の内容細目を見たりしましたが見つからず。
まあ、国図に直接出向いて随筆が収録されてる全集の目次をかたっぱしから見ていけば見つかるかなーとか。その前に『芥川龍之介全作品事典』があれば、とりあえずどの全集に入ってるか判明するのかな、とか思ってます。
とりあえず、題名だけでも判明したのでお問い合せしてくたすった方にお知らせしておく方向でただいまメール書き中・・・。
あ、この記事をお読みの方でどの全集に入ってるかご存じの方は・・・いませんかね。
もしいらっしゃったらお知らせくださいませ。
お久しぶりです。
件のブログですが、一番古い記事を見るとあれは乾隆という脚本の方の日記で、「七色の私」というお芝居の宣伝用に立ち上げたサイト内の日記のようです。
ブログ名からHOMEに辿り着けます。
そこにもあいにくメールアドレスはなかったんですが(^^ゞ。
この芝居の前に乾隆さんが脚本を担当された「まわた」というお芝居があるらしく、そちらのサイトがまだ生きていまして、そちらにはメールフォームと連絡用携帯アドレスが記載されています。
http://www.geocities.jp/mawata225/ark.html
ダメモトで、そちらから問い合わせてみてはいかがでしょう?
コメントありがとうございます~。
ああ、ここですね、
私も辿りついては辿りついてたんですが、
このヒトがあの記事を書いたのかどうかわからなかったので
なんかちょっとメールすんのアレかなぁとか思ったりしてました。
まあ一応ダメもとで送ってみまふ。
「ひとがた流し」点訳の際は有り難うございました。「バクテリヤ」出典、もう見つけられたかもしれませんが、ありましたのでお知らせ致します。
『芥川龍之介全集 第十二巻』(岩波書店、1996)p.124「望むこと二つ --私がもし生れかはるならば--」。
後段の「バクテリヤ」(こちらは二つ目の望み)に比べ、ひとつめの「望むこと」はこんな感じです。
「頭が良くて、肉体が丈夫で、男振りが好い人間に生れかはりたい。生れる場所は、成るべく金のある家に生れて一生食ふ為に働かずともいゝやうにしたい。」
コメントありがとうございます。
あ、ありがとうございまする~♪
図書館行けば調べられる・・・と思いつつ行かずじまいで
どうしよう、やっぱムリにでも都合付けないとダメだよね・・。
などとへたれな事を思っていた矢先でした。
まあ、自分でも全文読んでみたいので暇見つけて読んでみよう
とは思いますが、確かに存在する事が判って良かったです。
重ねて、ありがとうございました!