11月25日付け日本経済新聞夕刊に北村薫先生のエッセイ掲載!
2016年11月25日金曜日付け日本経済新聞夕刊に、北村薫先生のエッセイが掲載されました。
◆(あすへの話題)愛すべき強引さ 作家 北村薫 :日本経済新聞:
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO09920980V21C16A1MM0000/
前回(11月18日付け日経夕刊掲載のエッセイ)で語られた、昔の歌舞伎や文楽の公演プログラムの話の続き。
『菊吉共演戯曲集』(宇野信夫著、青蛙房刊)に同じ話が出てきた。「俳優楽屋話」で突然商品(ミツワ云々)の話が挿入されるのは、当時「ミツワ石鹸」など化粧品・洗剤・医薬品を発売していた丸見屋が歌舞伎座(松竹)と提携していて、丸見屋文芸部の某氏が書いていたとか。
書き手の名前は明かされていないが、商品云々はともかく、演目についての記述は、作者が教えられるぐらいに、登場人物の役職や舞台の土地柄についてよく調べられたものだったとか。職人気質の書き手だったようだ。