||元になったお話の紹介||
千葉県の南端、千倉町に言い伝わる、本当にあった不思議なお話「かげゆどんの猫」をアレンジした民話絵本の登場です。
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千倉には”かげゆどん”という名主さんがいました。
かげゆどんは笛を吹くことが大好きで、いつも飼い猫である白猫のシロと一緒に笛を吹いていました。
ある年、お米が不作のため、年貢米を納めることができなくて農民は大変困ってしまいます。農民の事を思うかげゆどんは、年貢の取り決めをする名主会議に重い気持ちで向かいます。
そうして、会議の前の晩、旅館について、眠ろうとすると、どこからか聞こえてきた笛の音。足音が聞こえ、しょうじ越しの隣の部屋はやけににぎやかに・・・。
そうして驚いた事に、しょうじの向こうでは自分の声がするのです。お得意の笛を吹いているもう一人の自分。
かげゆどんはわけがわからず、しょうじの向こうを開けてみると!
そこには、猫の毛がちらばっているのでした。
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と、以上が原作ですが、このお話を北村先生が大幅にアレンジして、新しい作品が完成したというわけです。
題して『ふしぎな笛ふき猫』〜民話「かげゆどんの猫」より〜。
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